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チャレンジド通信
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第2回 「チャレンジド」の日常から~「見えない」世界で生きる

【「匂い」「香り」で感じる季節】

季節の移り変りは、表に出ると感じることができますね。景色が見えていた頃には咲いている花とか、お天気とかを見ていました。

チャレンジド通信私は見える世界を失ってから季節を、風、空気から感じるようになりました。
そういったもののなかに例えば草木の青い芽の匂いが漂っていたりします。
春になって花が咲くようになれば、花の香りが流れています。
夏には、いろいろな虫の声、そう蝉の声です。

季節感は、耳で感じることもありますがむしろ鼻で強く感じますね。
それは、まさに季節の匂い、香りです。

「チャレンジド」は積極的に表に出かけて季節を感じることができるのです。

【「見える」と「見えない」の間にある不安】

視界はかなりの情報を与えてくれますね。
視界に頼ると、隠れているものが見えないことがあります。
私たちは訓練と学習によってそれを音の世界でとらえることができます。

例えば車が近づいてくるとき車の後ろに続くバイクの音もとらえることができます。
そうやって注意して日々歩いています。

電車にのる時に、ときおり私たちの身体を支えて開いている電車のドアの前に導いてくれる方がいらっしゃいます。
ありがたいことですが私たちには、これはとても怖いことなのです。
それでは、私たちはどこに足を出していいかが分からないのです。

そういうときは、開いているドアの端にさわらせてください。
それで電車とホームがどれだけ離れているかが分かるのです。

また、腕を引いてくれる方もいらっしゃいます。
これも私たちにとってとても怖いことなのです。

わたしたちは前を歩いて案内してくれる人の肩を押さえて一歩また一歩と、進むのが一番安心できるのです。

なぜかというと、前を行く人が下がれば、同じように下がればいい。
上がれば、同様に上がればいい。とても、わかりやすくて安心できるのです。

【小さな支えがつくる大きな安心】

馬喰町駅で、最終電車に急いで乗ろうとしたことがありました。駅員の方が発車を待ってくれていました。

いざ電車に乗ろうとしたときに、先に妻を乗せました。
続いて私もと思い、飛び乗ったつもりでしたが電車とホームの間に落ちて、身体が挟まった格好になってしまいました。

近くにいた駅員さんがすぐに助け出して下さってたいした怪我もありませんでした。
このとき電車のドアの端をさわっていれば距離を間違えることはありませんでした。

もし、視界障害の方を電車に案内してあげるときには車両の端をさわらせてあげれば非常に安心して乗ることができることを覚えていて頂けるととてもうれしく思います。

小さなことかもしれませんが、そうしたことが「チャレンジド」が安心して活動できる大きなサポートになるのです。

NPO法人 チャレンジドサポートネットJAPAN
(全国障害者支援福祉協議会)
全国視覚障害福祉学会事務局
日本赤十字社 有功会会員
理事長  松本 晃宜